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医療機関のサイバーセキュリティ対策|第一章 入口対策の重要性

医療機関へのサイバー攻撃は今も増加している
近年、医療機関を狙ったランサムウェア攻撃が相次いでいます。
サイバー攻撃による被害が発生すると、電子カルテや各種医療システムが利用できなくなり、診療業務そのものに大きな影響を及ぼす可能性があります。
厚生労働省も医療機関に対し、サイバーセキュリティ対策の強化を継続的に呼び掛けています。
このような背景から、医療機関においても「万が一被害を受けたらどうするか」ではなく、「被害を受ける前にどう備えるか」が重要になっています。
参考:厚生労働省
医療機関等におけるサイバーセキュリティに関する取組について
実際の被害事例を見ると、
保守用VPN装置の脆弱性放置が侵入経路となったケースが複数確認されています。
多くの被害は「入口」の脆弱性から発生している
ランサムウェア被害の侵入経路を確認すると、多くの場合で外部ネットワークと院内ネットワークを接続するポイントが狙われています。
代表的な侵入経路としては、
- 保守用VPN機器の脆弱性
- リモートデスクトップ
- 外部委託先との接続
など、が挙げられます。
これらは、保守ベンダーや外部サービスとの接続に欠かせない一方で、
適切に管理されていなければ攻撃者の侵入口となる可能性があります。
そのため、
- UTM(複数のセキュリティ機能を一つの機器で運用管理するセキュリティ対策システム)
- ファイアウォール
- VPN管理
といった入口対策をすることが重要だといえます。
つるぎ町立半田病院の実例から学ぶ入り口対策
この事例からも分かるのは、機器を導入するだけでは十分ではないということです。
医療機関のセキュリティ対策では、
- 脆弱性情報の収集
- パッチ適用
- 機器の棚卸し
- 定期的な見直し
といった継続的な運用が欠かせません。
しかし現実には、
- 業務時間外での作業が必要
- 停止調整が必要
- ベンダーとの連携が必要
- 専任担当者が不足している
といった課題もあります。
特に中小規模の病院やクリニックでは、限られた人員でシステム運用を行っているケースも少なくありません。
そのため、脆弱性を認識していても迅速な対応が難しい場面が発生します。
VPNだけに依存しない安全な接続環境とは?
VPNは重要なセキュリティ対策ですが、VPNだけに依存した運用には限界があります。
VPNは「通信経路を保護する」ための仕組みであり、
接続後の利用者や端末の安全性まで保証するものではありません。
例えば、
- VPNアカウントの認証情報が漏えいした場合
- 接続元の端末がマルウェアに感染していた場合
- 不要なシステムへのアクセス権限が付与されていた場合
には、VPNを利用していても不正アクセスにつながる可能性があります。
そのため近年は、保守ベンダーとの接続においても、
- 接続経路の制御
- 多要素認証(MFA)
- 接続ログの取得
- ベンダーごとのアクセス権限管理
などを組み合わせた対策が求められています。
また、複数の保守ベンダーが接続する環境では、誰が・いつ・どこへ接続したのかを可視化することも重要です。
参考:厚生労働省
保守ベンダーとの接続管理に不安はありませんか?
- VPN運用を見直したい
- ベンダー接続を安全に管理したい
- 多要素認証を導入したい
- 接続ログを取得したい
このような課題をお持ちの方は、ぜひセキュアリモートアクセスの資料をご覧ください。
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次章では、「侵入されることを前提」とした考え方であるゼロトラストと、
侵入後の検知・対応を担うEDRについて解説します。
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